「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」に向けてがんばる地元・彦根の選手にインタビューしました!彦根市開催競技【国スポ・障スポ 陸上競技】
山本 剛士(やまもと つよし)選手
・彦根市出身で社会人陸上選手として活躍中!
・聴覚障害のある選手が出場する、「第5回世界デフ陸上競技選手権大会(2024)」では、日本代表として出場し、男子4×400mリレーで2位、男子400mで8位に入賞されました。
陸上競技を始めたきっかけは?
ーウサイン・ボルト選手が100mで世界記録を出した瞬間を見てとてもかっこいいと思い、自分も速く走れるようになりたいと陸上競技に興味を持ちました。そして中学生の頃、陸上部の顧問の先生に強く勧められて陸上競技を始めました。
陸上競技の魅力は?
ー陸上競技は地味にきつい練習を毎日繰り返します。そのため、短距離であれば0.01秒、跳躍や投擲では1cmをどうやって縮めるのかを日々考えながら練習に取り組み、自分の限界を超えていけるところです。
陸上競技を始めて一番嬉しかったことは?
ー試合や記録会で自己ベストを更新できた時です。練習の成果が出て、限界を超えられたと感じます。
普段、どんな練習をされていますか?
ーただひたすら練習を頑張っても意味がないので、自分に足りないところを確認して、バネをつけるにはハードルジャンプをする、筋力がないときはウエイトトレーニングをする、などのメニューと1日の練習目標を毎日考えながら取り組んでいます。 400mは持久力(スタミナ)も大事ですが、トップスピードやフォームも大切になってくるので、バランスを取ることを意識して練習しています!
陸上競技を始めて一番大変だったことは?
ー高校や大学では練習場所付近に電車がよく通っていたため、話が聞き取りづらいことが多かったです。しかし、分らない時は周りの健常者の友達に聞き、コミュニケーションを積極的に取るよう心がけました。
世界大会に出場した感想は?
ーとても緊張しやすい性格なので、本番はプレッシャーがとても大きかったです。レース前に胸に手を当てて心を落ち着かせ、走り終わった後は開放感に包まれました。また、選手同士では、世界共通の国際手話や英語の筆談などでコミュニケーションを取るので、覚えるのが大変でした。
選手同士のコミュニケーションで大切にしていることはなんですか?
ーあまり知られていませんが、手話はそれぞれの国や文化によって違うので世界大会では国際手話を使ってコミュニケーションをします。他にもジェスチャーやホワイトボードを使っての筆談など様々な手段で気持ちを伝えあっています。
山本選手の走りの強みは?
ー400mの走り方は「中間型」で200m手前から300mでギアをあげています。最後は気合いでゴールに向けて走っています。高校は前半から全力の「前半型」だったのですが、走り方の工夫によってより自分らしい走りに繋がっています。
陸上競技の好きなところは?
ー選手紹介でBGMが流れている雰囲気が好きです。また、同じチームの仲間のがんばりや憧れの選手を見ていると刺激がもらえるので、「負けてられないな。僕ももっとがんばろう!」と思うことができます。
今後の夢や目標を教えてください!
ーこれまでの選手権は通過点なので、来年の東京で開催されるデフリンピックでは主役になれるようにより良い結果を残したいです。また、地元彦根で開催される国スポ・障スポでもどちらも代表として出場できるようにがんばりたいです。
↑第5回世界デフ陸上競技選手権大会(2024)の男子4×400リレーで獲得された銀メダル✨